あらすじ・内容紹介
輸入機から雷電・紫電改までーー日本海軍陸上戦闘機の系譜をたどる
支那事変で陸攻隊の護衛や基地防空に当たる陸上戦闘機の必要性を認識した日本海軍は、輸入機の購入を皮切りにその導入を図った。
また、十四試局地戦闘機(後に雷電へ発展)の開発計画を推進し、十五試水上戦闘機(強風)を基に紫電・紫電改の開発にも至っている。
本書では、なぜ日本海軍は陸上戦闘機・局地戦闘機を配備したのか、雷電や紫電改はどのような経緯を経て開発され、いかに運用されたのか、さらに、烈風、震電、秋水、橘花といった“幻の翼”たちはどのような構想に基づいて開発着手されたのか、といった諸項目について、その背景と理由にこだわりつつ解説する。
著者は航空史、軍事史、機械工業史研究家の古峰文三。読みやすく・分かりやすい文章により日本海軍陸上戦闘機の開発史・運用史を紹介する。
1. 陸上戦闘機を生み出した背景を探る
2. 最初から次善の策だった複座戦闘機セヴァスキー2PA
3. 時機を失した初の局地戦闘機・ハインケルHe112
4. 局地戦闘機の試作研究開始
5. 十四試局地戦闘機試作の実態
6. 「雷電」への批判と現実
7. 何が何型だか分からないほどの混乱
8. 「雷電」の大量生産計画と突然の方針転換
9. 「紫電」を生み出した十五試水上戦闘機
10. 第二の局地戦闘機となった「紫電」
11. 「誉」とはどんな発動機だったのか?
12. 試作発動機の耐久審査は何を審査したのか?
13. 日本航空発動機の性能はどう決めていたのか?
14. 実機の試作には至らなかった甲戦計画
15. 海軍の双発陸戦計画
16. 高高度戦闘機構想「烈風改」と高高度型「雷電」
17. 異形の戦闘機「閃電」と「震電」
18. 最後の戦闘機となった「紫電改」
19. 軍備計画の中に見る「秋水」
20. 「紫電改」の改良と後継戦闘機計画
【参考資料】性能要目表