あらすじ・内容紹介
女に生まれ、恋をし、妻となり母となる、その折おりに、女である自分をふくめ、生きとし生けるものを讃えつづけ"女の一生"を綴った詩人・新川和江さん、究極のアンソロジーです。
代表作は「わたしを束ねないで」ですが、すごい詩といったら「赤ちゃんに寄す」でしょう。地球上のすべての男たちは、この詩の前で、ただただひれ伏すしかありません。
(前略)
<わたしが生んだ!>
どんな詩人の百行も
どんな役者の名台詞も
このひとことには
適いますまい
吾子よ おまえを抱きしめて
<わたしが生んだ!>
とつぶやく時ー
世界じゅうの果物たちが
いちどきに実る
熟した豆が
いちどきにはぜる
この充実感
この幸福
わたしを束ねないで/十七歳/ふーむの歌/地球よ/髪
ひとに手紙を…/あなたのパレット/千度呼べば/歌/Cinzano
シャロンという町/赤いタオル/もっと他人/童謡/すいせん
せり なずな…/けれども大地は…/こおろぎは…/雪/雪の朝
春寒/お話/比喩でなく/呼び名/婚姻/結婚/地上の愛 より
誕生/子どもが笑うと…/赤ちゃんに寄す/歌/港/外出ぎらい
水/旅/あつい晩夏/母音/さういふ星が…/お米を量る時は…
お雁書なつかしく……/足の悪い子供が…/骨の隠し場所が…
ことしの花の…/ふゆのさくら…全44編
編者あとがき