あらすじ・内容紹介
この詩集に収録した初めの詩「生まれたよ ぼく」を読んだとき、編者は名状しがたい感動を覚えました。熱いものがこみあげて、しばらくは瞑想状態でした。
山はいつまでも高くそびえていてほしい
海はいつまでも深くたたえていてほしい
空はいつまでも青く澄んでいてほしい
そして人はここにやってきた日のことを
忘れずにいてほしい
編者はいまも、この詩を人前で、声をつまらさずに読むことができません。
かつて谷川さんの父、谷川徹三さんは宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を「明治以来の日本人の作ったあらゆる詩の中で、最高の詩であると思っています。もっと美しい詩、あるいはもっと深い詩というものはあるかもしれない。しかし、その精神の高さにおいて、これに比べうる詩を私は知らないのであります」と話されました。
「生まれたよ ぼく」こそ、その精神の高さにおいて「雨ニモマケズ」に肩を並べる詩なのではないでしょうか。
こどもとその未来について、また平和について、氏の近年の詩作を中心に編んだ、童話屋の第三詞華集です。
生まれたよ ぼく/赤んぼの気持ち/おなかのなかは/うんこ/いしっころ
うんち/ぼく/ぱん/あいしてる/むかしむかし/はな/しあわせ/なくぞ
ぼく/かけっこ/むし・ほし・ひと/おに/子どもは笑う/おっかしいね
あなたをしりたいんじゃない/何でもいい一つ/みみがさわる/みえないあみ
ぼうっきれがおちてた/ないしょのうた/しんでくれた/ぼくのゆめ
わくわく/ぞうとぼく/くらやみ/いのち/えんぴつのうた/うちのかぞく
そのこ/いる/すき/ご挨拶/こころの色/たったいま/からだはいれもの
おだやかに/いのちの輪/自分をはぐくむ/未来の仔犬 少年3
泣いているきみ 少年9/一人きり/幸せ/もどかしい自分/きみと
ありがとう …全50編
編者あとがき