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石元泰博ー写真という思考の表紙

石元泰博ー写真という思考

森山明子

出版社
武蔵野美術大学出版局
発売日
2010年05月
ISBN
9784901631952
レビュー
★5.0(1件)
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あらすじ・内容紹介

日本と米国、二つの祖国を持つ、写真家・石元泰博の初の評伝。未公開写真を含めた石元作品100点以上を収録。魂の軌跡を辿る。

石元泰博という写真家の生と写真を辿ることは写真史のみならずモダンアート、モダンデザインの軌跡を辿ることになる。本書は未公開写真を含めた100点以上の写真を収録。写真家・石元泰博の初の評伝であり、ドキュメントで…

石元泰博という巨大な写真家を語ることは容易ではない。なぜなら石元の生涯を語ることは世界の写真史を語ることであり、石元の軌跡を語ることはモダンアートの軌跡を語ることになるからだ。モホイ=ナジがシカゴに運び、アメリカにおいて開花したモダンアートの理念とその果実は石元の作品=写真に息づき、さらにモダンを超えようとする。 ニューバウハウス(インスティチュート・オブ・デザイン)に学び、『シカゴ、シカゴ』『桂 日本建築における傳統と創造』『伝真言院両界曼荼羅 教王護国寺蔵』『桂離宮 空間と形』で数々の賞を受賞。ほかに『イスラム——空間と文様』『湖国の十一面観音』『伊勢神宮』など写真集は40冊を超え、日本、アメリカ、カナダの主要美術館に多くのパブリックコレクションを持つ写真家石元泰博の、これは初の評伝であり、ドキュメントである。漆黒の階調を湛える石元泰博の作品写真100点以上を収録。巻末年譜には貴重な未公開写真を収録。

〈1999〉
プロローグ 石元泰博への旅

シカゴ——一九九九年/カメラを置いて——写真家の余生

〈1948-1953〉
第1章 インスティテュート・オブ・デザイン
一九四八年、ニューバウハウス入学/落書きから始まる基礎課程/キャラハンの元で写真を実践/ニューマンとの一日は二十九時間/マイノリティーと「ロリータ」

〈1921-1948〉
第2章 「黒い羊」として生まれて
サンフランシスコに生まれ、土佐で育つ/工業に興味、進学は農業学校/日系人収容所での眼の危機/農業—建築—写真へのジグザグ道

〈1953-1958〉
第3章 ある日ある所
スタイケンの依頼による日本滞在/桂離宮の飛び石/前衛の季節のコミッティー人脈/写真教育/東京での「ある日ある所」/異色の写真家の離日をめぐって 

〈1958-1973〉
第4章 シカゴ、東京、人間
おのれのシカゴを求めて/黒から浮かび上がるシカゴ/マイナー・ホワイトによる石元論/四十代は「シカゴ、シカゴ」展に始まる /雑誌の時代のメディア写真/建築雑誌のための凄まじき撮影/シカゴと比較しての都市・東京

〈1973-1983〉
第5章 曼荼羅との遭遇、桂との再会
後世に残すべきは写真、ドキュメントには無関心/「伝真言院両界曼荼羅」の「復元」/不二=ふたつにあらず/複写によって兆したデザインへの疑問/プロの仕事、アマチュアの仕事/修復成った桂をカラーで/写真集における編集とデザイン/二冊目のシカゴ、東京では山手線周辺をめぐる

〈1983-1993〉
第6章 日常、神話、異境
日常にひそむ無気味/『花』でも『flower』でもなく『HANA』/建築写真家としての作法/古代史へのトリップ/ラストチャンスの伊勢神宮を撮る/ニューヨークに残した後悔/イスラム圏への旅

〈1993-2009〉
第7章  魂を置き去りにしないために
落ち葉と空き缶/写真家の宇宙誌/一九九四年、アルルにて/世界各地を舞台とする個展、グループ展/半世紀を越えるカラー多重露光/石元泰博——写真という思考

〈2008〉
エピローグ 石元泰博+滋子 ふたりの「不二」
その一——命日/その二——『シブヤ、シブヤ』/その三——ふたりのエッセイ

[資料]
石元泰博略年譜                                   
註
参考文献・引用文献
あとがき

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