あらすじ・内容紹介
どうして私は女の子じゃなかったんだろう。どうしてあの子は男の子じゃなかったんだろう。どうしてこんなにも「性別」にふりまわされるんだろうーー
10歳までに性別が決まらない架空の世界を舞台に、思春期のジェンダーやアイデンティティを描くSF連作短編集。
この世界では、子どもは男女の区別のない「中性」として生まれ、10歳になると「性別検査」を受け、男女いずれかに振り分けられる。第二次性徴を促す薬を服用してその性別で生きる者もいれば、本人や家族の希望で、男女ではなく、中性のまま成長し、第三の性として生きる者もいる。
男女が生まれつき決まっていた時代を知る祖父母世代、制度の変化を経験した親世代、そしてその狭間で揺れる子どもたち。男であること、女であることに、どんな意味や価値があるのか。それぞれの立場や価値観が交差するなか、「自分らしさ」とは何かを問いかける七つの物語。