あらすじ・内容紹介
廃仏毀釈による聖教散逸を憂い、私財を投じて聖教を収集し、戒学院の設立に尽力した北川智海長老の没後80年を記念して、国内外の研究者26名による、戒律・唐招提寺についての歴史・思想・文化に関する論稿と聖教目録を集成。
[目次より]
序(久保孝戒)
『四分律序』の撰者と年代(船山 徹)
慧思撰『受菩薩戒文』の研究ー叡山文庫所蔵写本の翻刻・検討および伝慧思撰『受菩薩戒儀』との比較ー(大津健一)
義楚『釈氏六帖』の編纂・刊行と『続高僧伝』-『後集続高僧伝』の合糅時期と関連してー(倉本尚徳)
法蔵『梵網経菩薩戒本疏』と仏性論争(村上明也)
大仏造立と『梵網経』(内藤 栄)
唐招提寺講堂本尊の変遷ー薬師寺講堂薬師三尊像との関係ー(東野治之)
高松市・正花寺菩薩立像の造立背景ー鑑真の系譜と讃岐ー(眞田尊光)
画工司設置期からみる唐招提寺金堂彩色画の暈繝彩色と色料に関する研究(池田藍子)
最澄による禅・天台・密教の統合と大乗戒の独立(伊吹 敦)
中世泉涌寺における「例時法則」とその空間ー東向観音寺蔵『廻向双紙』の事例からー(西谷 功)
唐招提寺中興第一世長老覚盛伝(細川涼一)
北宋守千と鎌倉期南都における戒律復興運動(大谷由香)
鑑真の律学に関する一試論ー法礪『四分律疏』の位置づけをめぐってー(西山明範)
中世律家の結界と結界記(大塚紀弘)
唐招提寺住持等の補任文書につき(吉川 聡)
黒谷流における造寺・造仏と戒律復興ー興円・恵鎮らを中心にー(鯨井清隆)
鑑真追慕の絵巻化ー「東征伝絵」の無遮大会・石塔婆・戒牒にみる忍性の構想ー(山本聡美)
「東征伝絵」の絵師たちー分担制作試論(高岸 輝)
彦証房清算と中世南都律僧の舎利信仰ー(舩田淳一)
江戸期有部律興隆運動における一展開ー学如律師と実相律師の論争ー(佐竹隆信)
江戸時代における清凉寺釈迦像の模像制作について
ー西明寺周辺の事例を中心にー(内藤 航)
近世唐招提寺と薬師寺における招提寺白衣方の活動
ー附『招提寺白衣方法式書』『招提寺勤行録』翻刻ー(高次喜勝)
徳田明本和尚の遺稿紹介(西山 明彦)
傳香寺所蔵聖教目録(大谷由香・西谷 功・西山明範・村上明也)
パーリ語仏典の根本分裂記事は何を意図しているのか(佐々木 閑)
韓国戒壇の研究動向と課題(李 鎭榮)
How Two Vinaya Masters Surface in the Canon: The Transmission of Vinaya Texts via Sino-Japanese Exchanges(王 星逸)