あらすじ・内容紹介
東本願寺の境内で発見された無残な死体ーーホトケは数日前、浅草田原町の質屋『万屋』で上物の財布を質入れした、上方なまりの男だった。岡っ引きの吾平の聞き込みにより、殺害に大坂の豪商・鴻池が関与していることが判明するも、さらなる探索には待ったがかかり、吾平は手札を返上することに。お上は何に恐れを成しているのかーー。
一方、質屋の主人・藤十郎は、預かった財布の竹紋が自害した人気女形・大瀬竹之丞のものと気づく。なぜ竹之丞の財布が持ち込まれたのか。竹之丞が上方で芝居をした際に鴻池と繋がりをもったと睨んだ藤十郎は、大坂へと向かう。そこで待ち受ける、竹之丞の悲恋の因縁と非情な罠ーー
人情質屋の命を賭した大坂探索行、真相はいかに!