あらすじ・内容紹介
「ここではないどこか」に魅かれる。「いまこの社会」を良くしたい。
戦争の時代と理想の時代、二つの極の間で揺れ動いた柳田の「学問」の足跡をたどる。
柳田國男の民俗学には、二つの極がある。『遠野物語』や山人論、「海上の道」に代表される、日本人の起源を求めてやまないロマン主義民俗学。そして、主権者自身を担い手とした社会の改良を志す「本筋の学問」--すなわち公民の民俗学。ここではないどこかに心誘われ、何度も挫折と失敗を繰り返しながら、人類の幸福という理念を目指し続けた柳田國男の思想をたどる。
私たちは、学問を何のためにするのか。