あらすじ・内容紹介
科学にして科学を超えた回峰行の奥義
不眠不臥・断食断水の期間を含め、七年千日にわたり比叡全山の諸仏を巡拝する回峰行。
その科学にして科学を超えた奥義を、自らの体験と哲学的省察をもとに明快に説き明かす。
「もしそれ、六月中旬、満山緑に包まれ、横川を越して、やっと東方がほの明るくなったころ、左方琵琶湖が光、行者のみの小道に、必ず右側、すなわち道の方に向かって首を垂れている山百合の群落を見るとき、それらをけちらしながら進んでいるとき、その真白の色といい、その強い匂いといい、この世ながらの浄土、寂光土という感がする。下を望めば、村はまだ睡りに落ちており、我れ一人、天地の間に融け込んだようで、ほんとに楽しい。こればかりは、ぜひ一度味わってもらいたいと思う。」(本書より)
※本書は1971年初版、1974年に増補版を刊行した「道心ーー回峰行の体験」を再編集し、1997年に刊行した書籍を復刊したものです。
回峰行のこころ
序 動機
1 科学
2 教学
3 実践
4 信仰
5 社会
6 自然
7 継承
一切を拝むーー回峰行を語る
道心に還る
あとがきにかえて(横山照泰)