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祟り神の表紙

祟り神

戸矢 学

出版社
方丈社
発売日
2026年09月29日頃
ISBN
9784910818436
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あらすじ・内容紹介

「祟り」は迷信なのか。それとも、日本という国の成り立ちを読み解く鍵なのか。

本書は日本人が古来より抱いてきた「祟り」の思想を切り口に、神話・歴史・神社信仰を大胆に読み解きます。日本には無数の祟り神が存在し、その信仰こそが日本人の精神文化の根幹を形づくってきました。さらに祟りを恐れ、鎮める営みの中で、共同体の秩序や権力への抵抗、死者との共生という日本独自の感覚も浮かびあがってきます。

本書で取り上げるのは、牛頭天王(スサノヲ)、平将門、蘇我入鹿、大穴牟遅(オオクニヌシ)、そして大日孁(アマテラス)という、日本史を大きく動かした「五大祟り神」です。なかでも最大の謎として「最高神」とされるアマテラスが、なぜ天皇家に祟る存在として描かれているのかというテーマに迫ります。

京都の祇園祭は、華やかな観光行事として知られていますが、その起源は疫病や怨霊を鎮める「御霊会」にありました。八坂神社や神泉苑、全国の祇園社、御霊神社などを手がかりに、「祭りとは祟りを鎮めるための儀式だった」という視点から、日本最大級の祭礼の本来の意味を解き明かします。

さらに、平将門の首塚、出雲大社、神社の成立、祝詞や神道の起源にまで考察は及びます。神社は願い事をする場所ではなく、本来は「祟り神を鎮魂する施設」であったという大胆な仮説のもと、古代史の常識を再検証。神話や史書だけでは見えてこない歴史の真相を、全国の神社に残る信仰や祭祀の痕跡から読み解いていきます。

また、映画『もののけ姫』や『八つ墓村』など、現代人にも身近な「祟り」のイメージにも触れながら、日本人がなぜ「祟り」を恐れ、同時に敬い続けてきたのかをわかりやすく解説。祟り神とは単なる恐怖の対象ではなく、民衆の願いや怒りを背負い、権力と対峙する存在でもあったという新たな視点を提示します。

「祟り」という切り口から、日本史・神話・神社・祭りを一本の線でつなぎ、日本人の精神文化の深層へと迫る本書は、歴史好きや神社巡りを楽しむ人はもちろん、日本文化のルーツを知りたい人にとっても、新鮮な驚きに満ちた内容となっています。神話を知るだけでは見えない、日本人の心の奥にある畏れと祈りの構造を鮮やかに描き出し、読み終えたときには、神社や祭り、そして日本の歴史が、これまでとはまったく違う姿で見えてくるはず。

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