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群青のハイウェイをゆけの表紙

群青のハイウェイをゆけ

きくち

出版社
hayaoki books
発売日
2025年09月10日頃
ISBN
9784910767062
レビュー
4.8(5件)
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あらすじ・内容紹介

作家 くどうれいんさん、phaさん推薦!!

「わたしがひとつの街だったなら、きくちさんのような旅人の眼差しを心待ちにすると思う」(くどうれいんさん/作家)

「やっぱり旅に出ないといけない。じっとしていると人生に飲み込まれて、何もわからなくなってしまうから」(phaさん/作家)


ときに身軽な散歩のようで、ときに切実な祈りのような、週末の旅の記録。

「うらやましい感受性と文才」「すぐれた短編小説のよう」
ブログで絶賛コメント殺到!! 謎のはてなブロガーきくち、待望の初書籍です。

2010年代から現在まで、青年期と共にあった短い旅の記録をまとめた短編集。旅行記19編とエッセイ6編を収録しています。

巻末にはカラーで旅情あふれる旅の写真を掲載。さらに、本に登場する場所をまとめたマップ(Googleマップ)もご覧いただけます。

装丁は吉岡秀典氏(セプテンバーカウボーイ)、装画を漫画家の森泉岳土氏が担当しています。

///以下、本文より///

真鶴は、駅から海まで緩やかな下り坂が続いている。小さな港があり、美味しい鮮魚が居酒屋で楽しめる。適度な間隔で家並みが続き、夜になればぽつりぽつりと街灯がともり、港も暖色の明かりがこぼれている。波止場に腰かけて酒を飲もうものなら、それはもうとても素晴らしいことのように思えるのだ。(神奈川県・真鶴町)

*

ソウルはしとしとと寂し気に雨が降っており、日本の梅雨に似た雨雲が一面を覆っていた。韓国人と日本人の7月の心象風景は似たようなものなのかもしれない。もしかしたら北朝鮮人もそうなのだろうか。(韓国・ソウル)

*

「僕たち、いつまでこんなことできるんでしょうね」と加藤が言った。
僕は「別に一泊二日で出かけるくらい、いつでもできるでしょ」と答えた。心の中では同じように、うっすらと喪失感のようなものを感じていた。30代になると、油断をするとすぐ、失われるものへの感傷が忍びこんでくるのだ。(ベトナム・ホーチミン)

*

すっと家を出て、ちょっと寝てる間に盛岡に着き、焼肉・冷麺ができたのだから、海に行かなくても今年の夏はこれで十分だと思った。(岩手県・盛岡市)

*

突然、アジフライが食べたいなと思った。しかも、その辺のアジフライということではなく、とびきり美味しいやつがいいなあと思った。そういうことがときどきある。(千葉県・木更津市)

///

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