あらすじ・内容紹介
バブル期から現代に至るまで、著者が巷で耳にした“嘘のような本当のような話”を集めた一冊。
それぞれの個性が現れた、公衆浴場での小事件。
夜の病院で、命をめぐる決断を迫られた医師。
自殺者を救った善良な通行人に待ち受けていたその後の苦悩。
路上生活者の静かな哲学。信仰にのめり込む家族の不思議な日常。
どの話にも、明確な教訓や感動的な結末があるわけではない。
けれどもーー
読み終えたあと、胸の奥にじわっと何かが残る。
そして人間という存在の、滑稽さと哀しさと強さが、静かに浮かび上がる。
人の噂が好きな方、ちょっと奇妙な話が好きな方、そして「時代の裏側」を覗いてみたい方へ。
噂話という形を借りた、静かな世相の記録。
※この書籍は2023年に出版された『余聞・巷説・浮き世のはなしーー現代小耳袋』のリニューアル版です。