あらすじ・内容紹介
日本とアイルランドには「黄昏時の薄暮を愛でる」という共通する心性があった!? 明治から大正にかけて続々と紹介・翻訳されていたイェイツらアイルランド文学作品に加え、当時の文学運動を共有していた泉鏡花、柳田國男、芥川龍之介、菊池寛、ラフカディオ・ハーンらの作品も収載した画期的アンソロジー。
前口上 崖の坂の明るい花屋 「たそがれケルト」特集に寄せて【東雅夫】
序 ケルトの薄明、日本の黄昏【下楠昌哉】
1 イェイツと鏡花ートワイライトの味
たそがれの味【泉鏡花】
薄明の中へ(ケルトの薄明より)【イェイツ/下楠昌哉訳】
イエーツ論【片山伸】
2 イェイツ・柳田・鏡花ー黄昏時に攫われる者たち
人攫いたち(ケルトの薄明より)【イェイツ/下楠昌哉訳】
龍潬譚【泉鏡花】
石神問答 (抄)【柳田國男(手紙二四冒頭)】
遠野物語 (抄)【柳田國男(挿話八および十七)】
かはたれ時【柳田國男】
3 イェイツ・芥川・菊池寛ーアイルランドの黄昏を日本へ
宝石を食ふ者(ケルトの薄明より)【イェイツ/柳川隆之介訳】
三人のオービユルンと悪しき精霊等(ケルトの薄明より)【イェイツ/柳川隆之介訳】
女王よ、矮人の女王よ、我来れり(ケルトの薄明より)【イェイツ/柳川隆之介訳】
蜘蛛の糸【芥川龍之介】
二個の感想【草田杜太郎】
屋上の狂人【菊池寛】
妖婆【芥川龍之介】
4 ラフカディオ・ハーンーアイルランドの黄昏を先触れし人
ラフカヂオ、ハーンを想う【草田杜太郎】
私の守護天使【ラフカディオ・ハーン/下楠昌哉訳】
貉【御山苔松】
ムジナ【小泉八雲/下楠昌哉訳】
妖精文学講義【小泉八雲/下楠昌哉訳】
5 松村みね子ーケルトの薄明から恐ろしき女王へ
うすあかりの中の老人(ケルトの薄明より)【イェイツ/松村みね子訳】
女王の敵【ダンセニイ/松村みね子訳】
かなしき女王【フィオナ・マクラオド/松村みね子訳】
過去となったアイルランド文学【片山廣子】