あらすじ・内容紹介
何を観て、何を観せたのか?
焼け跡が広がり、明日の生活さえおぼつかない1945年の日本。極度に不安定で流動的な占領下社会では、すでに米軍将兵や国際観光客たちによる〈日本観光〉がはじまっていた。
暴力的な接触の可能性もあるなか、安全で快い「移動と接触」の創出によって戦後秩序をしたたかに形成する、「見えざる統治」のメカニズムに迫る。
まえがき
序章
第1部 占領と観光
第1章 「日本」との接触の構造化ーー米軍のレクリエーション施策およびスペシャル・サービス・ホテル施策
第2章 形式性と多様性ーー米軍の兵士向け観光ツアー施策
第3章 進駐を飼いならすーー米軍進駐時における日本の観光事業・観光表象
第2部 復興と観光
第4章 戦後日本における理想的な移動と接触ーー敗戦直後の観光政策と「観光立国論」
第5章 「復興」の演出と観光のまなざしーーGHQの経済復興政策と国際観光ツアー事業
第6章 「アメリカの世紀」の移動性ーーGHQ経済科学局の観光事業
第3部 独立と観光
第7章 戦時中における「平和」の作りかたーー朝鮮戦争期の観光をめぐる「移動」と「接触」の再編
結論
参考文献
索引