あらすじ・内容紹介
中世後期のイベリア半島や北アフリカを舞台に、交易、宣教活動、捕虜解放など、たんなる戦争や征服だけにとどまらないイスラーム世界との多様な異文化接触の歴史を描き出し、西欧のキリスト教的世界観の変容に迫る。
序 章 中世地中海の異文化接触
--衝突・信仰・交渉 (阿部俊大)
【第1部 政治的接触】
第1章 カスティーリャ王国とイスラーム世界
--愛憎相なかばする接触の継続 (黒田祐我)
第2章 アラゴン連合王国とイスラーム世界
--征服活動・地中海交易・ムデハル統治 (阿部俊大)
【第2部 宗教的接触】
第3章 中世カトリックの対ムスリム宣教
--異言語間コミュニケーションという難題 (藤崎 衛)
第4章 托鉢修道会にとっての対ムスリム宣教
--ドミニコ会を中心に (梶原洋一)
第5章 ベルベル帝国と異教徒交流
--イスラームの宣教をめぐる考察 (野口舞子)
第6章 東方キリスト教諸教会とローマ・カトリック教会
--十字軍期地中海沿岸における接触、相互影響、余波 (辻明日香)
【第3部 経済的接触】
第7章 サハラ交易都市シジルマーサの繁栄と衰退
--ユダヤ教徒迫害の社会的背景 (私市正年)
第8章 13、14世紀におけるシチリアーマグリブ交易
--利益と信仰の間にあるリスク認識 (高橋謙公)
【第4部 社会的接触】
第9章 マグリブのキリスト教徒傭兵
--ムワッヒド朝期を中心に (佐藤健太郎)
第10章 マグリブにおけるキリスト教徒の捕虜解放
--16世紀末のドミニコ会士の記録をもとに (篠田知暁)