あらすじ・内容紹介
日本の近世とは、「きものの時代」だったー。
戦国・安土桃山時代から、江戸時代末期まで、およそ300年にわたる「きもの」文化史。
絵画、浮世絵、版本など多様なメディアを介した情報発信、「伊達」や「いき」を演出する多様なモード、南蛮服や渡り裂など、海外の交易品からもたらされる新たな流行、公家や豪商、遊女に若衆、歌舞伎役者に町人女性と、社会の幅広い層が関わり合い、生み出されていくファッションの盛衰。当時の社会の実相をもとに、近世日本におけるきものの変遷を読み解く、新たな染織史。
はじめに
第一章 ジャパン・メイドの誕生ー戦国・安土桃山時代のモード
コラム 1 サムライが愛した南蛮服
第二章 憂き世から浮世へー元和・寛永期のモード
第三章 小袖模様の革命ーメゾン「雁金屋」と寛文小袖
第四章 「伊達」を競うー元禄期のモード
コラム 2 ヤポンセ・ロックーヨーロッパに輸出された「日本着物」
第五章 「友禅染」の誕生ー縫箔から染模様へ
第六章 光琳模様と「光林」ブランドの流行
コラム 3 「渡り裂」とファッション
第七章 移りゆくファッション・アイコンー遊女・女形から春信美人へ
コラム 4 シーボルトの裃 -オランダ商館から運ばれた日本染織コレクション
第八章 モードとなった「いき」-幕末ファッション事情
むすびにかえてー「きもの」の歴史と現在
あとがき
参考 小袖模様雛形本一覧
主要参考文献
図版出典
英文要旨(Chapter Summaries)