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SMの思想史の表紙

SMの思想史

河原 梓水

出版社
青弓社
発売日
2024年05月14日頃
ISBN
9784787210586
レビュー
4.4(6件)
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あらすじ・内容紹介

「奇譚クラブ」などの戦後風俗雑誌や、吾妻新・沼正三・土路草一・古川裕子という作家・思想家に着目し、支配と暴力への多様な欲望を照らし出す。ポルノ小説やエロティックな告白手記を丁寧に読み込み、近代的な人間性をめぐる規範の限界をあぶり出す。
はじめに

第1部 史料論ーー戦後風俗雑誌研究序論

序 章 問題の所在と本書の視角
 1 問題の所在
 2 研究方法
 3 時期区分

第1章 第一世代雑誌ーー「奇譚クラブ」「人間探究」「あまとりあ」
 1 「人間探究」「あまとりあ」
 2 「奇譚クラブ」
 3 戦後風俗雑誌の共通点
 4 「科学的」研究と当事者研究

第2章 第二世代雑誌と弾圧ーー「風俗草紙」以後
 1 「風俗草紙」とその模倣誌たち
 2 「風俗科学」
 3 専門誌の価値
 4 雑誌同士、執筆者同士の関係
 5 弾圧と廃刊
 6 弾圧以後ーー「裏窓」の創刊

第2部 善良な市民になる

第3章 病から遊戯へーーサディズムの近代化・脱病理化
 1 サディズム・マゾヒズム概念の輸入と定着
 2 フェミニストなサディスト
 3 吾妻新によるサディズムの近代化論

第4章 〈告白〉という営みーーセクシュアリティの生活記録運動
 1 〈告白〉に対する二つの態度
 2 〈告白〉とフィクションと真実
 3 〈告白〉が描こうとしたもの
 4 近代的主体になる

第5章 吾妻新と沼正三のズボン・スラックス論争
 1 論争の経緯
 2 ズボンの意義ーー村上信彦の女性論・服装論から
 3 裏返しの拘束衣ーーズボンの性的活用

補論1 作家の実名1吾妻新(村上信彦)--戦後の民主的平等論者の分身
 1 テキスト比較
 2 村上信彦にとっての吾妻新と「奇譚クラブ」

第3部 社会に抗する思想

第6章 マゾヒズムと戦後のナショナリズムーー沼正三「家畜人ヤプー」
 1 男性主義的エリート・沼正三
 2 マゾヒズムと女性蔑視
 3 理想郷

補論2 作家の実名2沼正三(倉田卓次)--『家畜人ヤプー』騒動解読
 1 問題の所在
 2 個人情報の比較
 3 『家畜人ヤプー』騒動と共同筆名説
 4 『家畜人ヤプー』騒動はなぜ起きたか

第7章 家畜の生と人間の身体ーー土路草一「潰滅の前夜」「魔教圏No.8」
 1 「家畜化小説」の登場
 2 最初の家畜、最後の家畜
 3 小説の構造
 4 家畜への道程
 5 唯一の生

第8章 近代性を否定するーー古川裕子「囚衣」とマゾヒストの愛
 1 吾妻新と古川裕子
 2 「夜光島」という思考実験
 3 ユートピアの成立
 4 マゾヒストの愛
 5 近代性の要求と免罪

おわりに

初出一覧

あとがき

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