あらすじ・内容紹介
◆第八句集
晩年は兎あつまる野が住所
長い人生を経て、晩年は、
兎の集まる野を住所にして暮らそう。
生きもの感覚そのままに。
帯より・安西 篤
◆自選十句
老々介護縄文の土器愛でる如
忘れるうれしさ野菊の道は濡れている
身罷れるまでは反戦葱きざむ
寿命という軽いのりもの百千鳥
ハグすればいやに粘液質 さくら
露草や涙もろくて藍の晩年
熟柿吸う述懐という柔い力
絽にも紗にも添えぬ軀をかなしめり
弥生野に産み落とされて米寿かな
晩年は兎あつまる野が住所