あらすじ・内容紹介
万人を対象にした科学リテラシーを目指した物理の本も必要になってくると思われる.そのような視点から執筆したものが本書である.
本書の特徴の1 つは第1章である.通常初年次教育の物理学書ではこのような章はベクトルと微分方程式を扱うのだが,全入時代と学力低下を視野に入れ,1次関数とグラフから始まり対数関数,三角関数などを丁寧に解説した.微積分は最小限にとどめた.中・高時代の数学をよく理解していない学生によい解説になっていると思う.また,本書は章末にトピックスとして最近の話題を取り上げた.たとえば,第2章では宇宙の膨張とはやぶさについて,第3章では身近なものとして温室効果,圧力鍋や水と氷などである.研究の最先端を肌で感じてもらいたい.
本書「諸言」より.
第1章 数学的予備(文字式の基礎,方程式と関数のグラフ,対数関数・指数関数,三角関数,ベクトル,微分・積分)
第2章 力学(質点の運動,力と運動の法則,仕事とエネルギー,拘束運動,剛体の力学)
第3章 温度,圧力と体積(熱力学,物質の三態,温度,体積,そして圧力,熱力学第1法則,熱力学0,2,3法則,気体分子運動論)
第4章 波動入門(波動の基本的性質,波に特徴的な現象,音波,光波)
第5章 電磁気学(静電気,動く電荷,磁場と磁性体,電流の磁気作用,電磁誘導とその応用,交流電流と電磁波)
第6章 補足