あらすじ・内容紹介
「住宅は美術作品みたいに勝手な批評はできない。げんに人が住んでいるし、その人こそが終始一貫してつくり手なのである。ではその場がたしかに現実なのかと言えばそうではない。その場が建築ならば、建築は現実だけでは生きられないからだ。どんな建築にせよその死活は、本当と絵空事とのあいだにかかっている。日本の建築家はその関係を徹底して突きつめ、その心臓部から建築全般に血を行き渡らせようとしてきた。たんにリージョナルな領域のこととしてではなく、世界が日本の建築に関心をもつとしたら、この追求の普遍性に対してである」
新築の知らせに足を運び、歳月を経た名作を再訪。伝説の雑誌「都市住宅」創刊より書籍シリーズ「住まい学大系」完結まで、半世紀以上にわたり編集長として建築メディアの一線に立ちつづけた著者によるおりおりの住宅見聞、批評と回顧録。
2010年代初頭から2025年にいたる論考・エッセイを集成。