あらすじ・内容紹介
ーーいつか、この戦争が終わったとき、このトンネルはもっと先まで掘られるだろう。
そしたらここを電車が通り、電車に乗る人たちは、わたしたちが考えていたことなんて想像もつかないだろう。
14歳のエラには、1年間の入院期間があった。ポリオにかかり、苦しい治療を受け、今では足を引きずるようになっている。エラが現実を忘れられるのは、ノートにすてきな男性とのラブロマンスを書いているときだけ。
エラが退院してみると、世界はさまがわりしていた。1940年9月のロンドンは、毎晩ナチスドイツからの空爆を受けていたのだ。防空壕が足りないため、ロンドン市民は夜になると地下鉄の構内に避難していた。エラの家も例外ではなく、家族が交代で順番取りをするようになっていた。避難生活のなかで、エラは16歳のジェイ、15歳のクィン、クィンの兄のセバスチャンと出会う。4人は、ときに反発しながらも、次第に打ち解けあい、それぞれが抱えている悩みや秘密を明かすようになるが…。