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牛を屠るの表紙

牛を屠る

佐川光晴

出版社
解放出版社
発売日
2009年07月
ISBN
9784759267242
レビュー
3.7(33件)
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あらすじ・内容紹介

ナイフを握り、牛を相手に働き続けた屠場での十年の日々、仲間の姿。屠畜解体従事者への世間の恥知らずな差別と偏見はある。だが、誰がどう思おうと「牛を屠る」仕事は続けるに値する仕事なのだ。芥川賞候補作家による渾身作。

大学卒業後に務めた出版社を退社後、埼玉の食肉会社に入社した著者は、翌日から牛豚の解体を生業に働きはじめる。入社初日から「ここはお前なんかの来るところじゃねえっ!」と怒鳴られたものの、しだいにナイフ捌きをおぼえ、牛の皮剥きに熟達していく。牛を屠る喜びと、屠りの技術を後輩に伝えるまでの屠場での十年の日々。
「職業を選ぶ」「働き続ける」とは、自分の人生にとってどういうことなのか――。
屠畜解体従事者への世間の恥知らずな差別と偏見はあろうと「牛を屠る」仕事は続けるに値する仕事だー―。これから世の中に出て行こうとする若い人たちに向けて、著者最初の小説作品である『生活の設計』以来、一度も書かれなかった屠場仲間の生きざま、差別をめぐる闘い、両親・家族をめぐる葛藤をまじえて描く。芥川賞候補作家による渾身の書き下ろし。

1 働くまで
 面接の日
 両親
2 屠殺場で働く
 怒鳴られた初日
 昼食と帰宅
 ナイフ
 尻尾を取る
 牛に移る
 牛を叩く
 妻
3 作業課の一日
 始業前
 面皮剥き
 エアナイフ
 テコマエ
 足取り
4 作業課の面々
 共通の心性
 入社のきっかけ
 健康保険証
 結婚
 余禄
5 大宮市営と畜場の歴史と現在
 芝浦VS大宮
 F1とガタ牛
 オッパイの山
 「逃げ屋」と「まくり」
 屠殺と屠畜のあいだ
 ケガ
6 様々な闘争
 賃金をめぐる闘い
 将来をめぐる闘い
 理由との闘い
 偏見との闘い
7 牛との別れ
 O-157の衝撃
 「生活の設計」が誕生するまで
 退社 
8 そして屠殺はつづく
 
[イラスト]佐川光晴が2001年まで働いていた大宮市営と畜場(当時)の牛の作業場

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