あらすじ・内容紹介
ある教科書の誕生とその歩みを追う物語が,そのまま分子生物学の発展史となるーー『細胞の分子生物学』日本語版発行の立役者が,当事者にしか語れない制作の背景を語ります.黎明期を支えた熱気,偉人たちとの忘れがたいエピソード,そして教科書に託された真摯な思い.知識偏重の時代だからこそ問い直したい,本当の学びのかたちが見えてくる一冊です.
【目次】
はじめに
●⽣命の科学の始まり
⽣命論的世界観
分⼦⽣物学の誕⽣ - やはり機械論か
1953年、20世紀最⼤の発⾒ - 分⼦への傾倒
クリックとブレンナー - セントラルドグマ
調節 - なんて⽣きものらしい
⽇本での⼩さな体験
●「遺伝⼦」から「細胞」へ
世紀の発⾒をした⻘年のその後
ワトソンという特異な存在
学問の基盤として書かれたもの
たしかな実感のある学問
多細胞に挑む
組換えDNA技術の登場
1975年、アシロマ会議
眞剣な教科書製作者であればこそ
1983年 - 遺伝⼦から細胞へ
旗振り役と実⾏役
⽇本語訳があるということ
教科書は時代とともに
図版が示す印象的な変遷
「⽣命の起源と初期の進化」章の登場
「植物細胞」「神経細胞」章の消滅
前向きな削ぎ落とし
社会に与える影響、社会から受ける影響
感染症
●Life Scienceと⽣命科学
1970年のLife Science
1970年の⽣命科学
「⽣命科学」を活かそう
世界観を持つ
⾃然そのものに向き合う⾃然科学
DNAは遺伝⼦ではなくゲノムとして、そして情報
変わるもの・変わらないもの - 教科書も学問も超えて
あとがき - 最後に思うこと
⽂献