あらすじ・内容紹介
媚びない。従わない。だから、家族。
なぜ人類は、この生き物に1万年も片思いし続けているのか。
本書は、猫の可愛いトリビア集でも、生態を解説する実用書でもありません。
古代から現代まで、人間が猫に向けてきた「愛とエゴの歴史」を、文化・宗教・文学・ジェンダー、そして環境問題まで横断して描く一冊です。
中世ヨーロッパでの迫害や、現代の野生化による生態系への影響など、耳の痛い現実も含まれます。しかしそれらは、猫という謎めいた存在に翻弄され続けてきた人間の心理と、社会の変化を理解するために欠かせない要素です。
古代エジプトで神として崇拝された猫は、中世には従わない存在として悪魔視され、迫害の対象となりました。大航海時代には船を守るハンターとして重宝され、現代ではSNSを通じて孤独を癒やすデジタル時代のアイコンへーー。
変わったのは猫ではなく、いつも「人間の都合」でした。
本書では、以下の3つの視点から、私たちが猫を家族として迎える理由に迫ります。
・現代における「家族」の定義の変化
・コントロールできないものへの憧れと癒やし
・人間の感情の投影先としての鏡としての猫
膝の上の愛猫の見え方がガラリと変わる、猫と人間のクロニクル。
猫を愛するすべての人に、静かな発見をもたらす一冊です。
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中東で猫が人に接近した紀元前9000年頃から現代まで、猫はどのように人と馴染み、人はどのように猫を理解してきたのか。宗教、環境、都市、植民地、ジェンダー史まで横断して描く猫と人のかかわりの歴史。図版30点。