あらすじ・内容紹介
オバマ米元大統領も絶賛し、内外で反響を呼んだ前著『リベラリズムはなぜ失敗したのか』に続く著者話題の書。
『ヒルビリー・エレジー』著者のヴァンス米副大統領に最も影響を与えた思想家が「経済的左派×社会的右派の融合」を提唱。
分断に疲れた社会を再統合する希望の書。
アメリカや先進諸国が直面する極端な経済格差や社会基盤の崩壊、そしてエリート層と労働者階級の間に生じている深刻な分断を「冷たい内戦」と呼び、その根本原因を鋭く分析。
この分断の背景には、右派・左派を問わず「進歩」を至上命題とするリベラリズムのイデオロギーと、それに乗じて特権を独占し大衆の生活を不安定化させる「エリート」の存在があると指摘。これに対し、限界のある現実から生み出された大衆の「常識」や伝統的な美徳を再評価する。
本書は、古代の「混合国制」の理念に学び、エリートと大衆の敵対を乗り越える「共通善保守主義」を解決策として提示。新しい真のエリートが労働者階級の価値観に寄り添い、相互に高め合う「貴族的ポピュリズム」の形成を通じて、リベラリズムがもたらした社会の分離を克服し、真の「統合」と「共通善」の実現を目指すための道筋を論じる。
【第1部 わたしたちの冷たい内戦】
第1章 リベラリズムの終焉
第2章 パワーエリート
【第2部 共通善保守主義】
第3章 共通に存在する善
第4章 大衆の知恵
第5章 混合国制
【第3部 何をなすべきか?】
第6章 貴族的ポピュリズム
第7章 統合に向けて
【日本語版解説】リベラリズムの終焉と新たな「体制転換」--デニーンが描く「共通善保守主義」の世界(会田弘継)