あらすじ・内容紹介
近代日本において無戸籍者の存在は、家制度をはじめ徴兵、治安、福祉などに関わる政治・社会問題であると同時に、移民、引揚げに関わる国際問題であった。そして現代では家族生活の多様化に伴い、戸籍の必要性そのものが問われている。無戸籍者の歴史的変遷を辿り「日本人」の輪郭を改めて捉え返す労作。
序章 「無戸籍」とは何か
第一章 戸籍の役割とは何かー届出によってつくられる身分
第二章 「無戸籍」という意味ー「日本人」の証明なき「日本人」
第三章 無戸籍の来歴ー古代から近世まで
第四章 近代日本戸籍の成立とその背反者
第五章 家の思想と戸籍ー「皇民」の証として
第六章 「社会問題」としての無戸籍問題
第七章 無戸籍となった越境者ー移民、戦争、戸籍
第八章 無戸籍者が戸籍をつくる方法ー「日本人」の資格とは
第九章 「無戸籍」と「無国籍」-「籍」という観念
第一〇章 戸籍がないと生きていけないのかー基本的人権と戸籍
終章 戸籍がなくても生きられる社会へ