あらすじ・内容紹介
80歳以上の糖尿病患者に「厳しい管理」は不要!
恐れるべきは高血糖よりも「低血糖」
食事・運動・服薬管理から、低血糖の対処まで
糖尿病専門医が教える
高齢の糖尿病患者を支える家族と介護職のための実践ガイド
「血糖値は下げたほうがいい」
「糖尿病なら、甘いものは控えなければならない」
糖尿病に対して、「さまざまな制限が必要な病気」というイメージをもっている人は多いと思います。
しかし、80歳を超えた高齢者の糖尿病管理では、高血糖を避けること以上に、低血糖を起こさないことが重要です。高齢者の低血糖は、フレイルや認知機能の低下につながるおそれがあり、場合によってはその後の生活に大きな影響を及ぼします。低血糖を防ぐためには、急な体重の変化や食事量の低下など、日々の小さな変化を見逃さないことが欠かせません。
だからこそ、高齢者の糖尿病管理では、食事を必要以上に制限するのではなく、本人が食べることを楽しめるようにすることも大切なのです。
さらに、日々の介護では、
「食べないときはどうする?」
「水分をとってくれないときは?」
「食事量が減ったのに、薬の量は同じで大丈夫?」
「いつもと様子が違う」
「どんな運動をすればいいの?」
「すぐに医師へ相談できない」
といった、とっさに判断を求められる場面が少なくありません。そんなときに少なくとも“大きな間違い”をしないためには、何を優先し、どう対処すればよいのかを知っておく必要があります。
本書では、30年以上にわたり5000人以上の糖尿病患者を診療してきた糖尿病専門医が、80歳以上の要介護糖尿病患者を主な対象として、食事、運動、服薬、低血糖への対応から、医療機関・介護施設との連携までを分かりやすく解説します。
好きなものを食べる楽しみ。
自分でできることを自分でする喜び。
家族と穏やかに過ごす時間。
糖尿病を管理することだけにとらわれず、そうした日常を守りながら、無理なく糖尿病と付き合っていく。そのための考え方と具体的な対処法をお伝えします。
「あれもダメ、これもダメ」と頑張りすぎなくていい。
本当に気をつけるべきことが分かれば、糖尿病介護はもっとラクに考えられます。
本人の尊厳を守りながら、家族も抱え込みすぎない。
超高齢社会のいま必要な、糖尿病介護の実践ガイドです。