あらすじ・内容紹介
デザイナーの役割は、作業者から課題解決者へーー
AIを武器に、新たな価値を生み出す
「Forward Deployed Designer(FDD)」という働き方
AIの進化は、デザイナーの働き方に大きな転換を迫っています。画像生成、文章作成、UIデザイン、コーディングなど、これまで人が担ってきた業務の一部をAIが短時間でこなせるようになった今、「デザイナーの仕事は奪われるのではないか」と不安を抱くクリエイターも少なくありません。
そうした不安が広がる一方で、この変化は、デザイナーの役割を見つめ直す機会にもなっています。これからの時代に問われるのは、デザイナーという職業がなくなるかどうかではなく、AIを活用しながら、デザイナーがどのような価値を発揮できるのかということです。
著者はこれまで、デザイナーとして制作に携わるだけでなく、ディレクターやプロジェクトマネージャーとして、数多くのプロジェクトを推進してきました。現在はデザインコンサルティングファームを率い、要件定義、マーケティング、プロジェクト推進、事業課題の整理まで、デザインの前後にある実務にも深く関わっています。
そのなかで著者が実感してきたのは、成果物の完成度を高めるだけでは、顧客の課題を本当の意味で解決できない場面があるということです。必要なのは、依頼の背景にある課題を見つけ、本質を見極め、関係者を巻き込みながら解決策を形にし、実装・定着まで伴走する力です。著者は、こうした新しいデザイナーのあり方を「Forward Deployed Designer(FDD)」と提唱します。
本書では、FDDとして働くために必要な考え方と実践方法を、具体例とともに紹介。AIを活用するための基本から、質の高い成果物につなげるデータの整え方、適切な答えを引き出すプロンプト設計、本質的な課題を見つける問いの立て方まで、現場で活かせるノウハウを取り上げます。さらに、マーケティング、ブランディング、プロダクト開発などの専門領域を横断しながら、何を見て、どう動くべきかを実践的に掘り下げていきます。
UI/UXデザイナー、Webデザイナー、グラフィックデザイナー、Webディレクターなど、AI時代に自分の役割を広げたいデザイナーやクリエイターに向けた一冊です。また、デザインを事業成長や課題解決に活かしたいマーケター、プロダクトマネージャー、事業企画担当者にとっても、デザイナーとの協働のあり方を考えるヒントになります。
AIを単なる効率化ツールで終わらせず、デザイナーの可能性を広げる武器として使いこなす。変化の時代に、制作の先にある価値を生み出し続けるための考え方を示す一冊となっています。