あらすじ・内容紹介
感染症や災害、戦争などの困難に遭遇しつつも、なぜさまざまな祭礼は生き延びたのか。そこには「伝統」を取捨選択しつなげていくための「生存戦略」があった。歴史学と民俗学の研究者が協働し、博多と江戸・東京の都市祭礼比較から明らかにする。
総論(後藤晴子・平山昇)
第1部 博多の祭礼
第一章 博多松囃子と都市博多の「太閤町割」以前以後(水野哲雄)
第二章 博多松ばやしの近代史ーー軍隊、メディア、経済、皇室ナショナリズム(平山昇)
第三章 戦後の祭礼復興にみる揺らぎと近代の忘却ーー松囃子とどんたく(後藤晴子)
第四章 都市祭礼のキメラーー博多どんたくと港まつり(松村利規)
第五章 博多松囃子 稚児舞の通る道ーーあるべき姿を追い求めてきた伝承者たちの実践(柴田(荒川)真希)
コラム一 新型コロナ禍における博多松囃子とどんたく(石井和帆)
第2部 江戸の祭礼
第六章 祭りは誰のものか?--江戸祭礼の神輿と祭日(岸川雅範)
コラム二 札幌まつりと東京・京都の祭礼(大東敬明)
第七章 三社祭「宮出し」継承の戦後史(三隅貴史)
コラム三 非日常と祭礼演出ーー江戸東京の疫病対策(滝口正哉)
第八章 非日常における祭礼の「生存戦略」--くらやみ祭と角館のお祭りの事例から(中里亮平)
あとがき(岸川)