あらすじ・内容紹介
長谷川利行のデッサンが想起させた、著者自身の家郷ーー。
川端康成や富岡多恵子、徳田秋聲、永井荷風などの作品と、家郷を求めて彷徨する「くらさ」の関係を読み解く第一章。
「みやび」の連鎖が「日本」を形作ってきたと説く第二章。
「日本」とは「現実」ではなく「空無」と向き合う時にのみ「日本」だとする第三章。
日本文学の本質を画期的な手法で抉出することを目指した、第六回三島由紀夫賞受賞の鮮烈な文芸評論集を、著者をよく知る元編集者による解説と教え子による年譜と著作一覧を付して文芸文庫に収録。
第一章 日本の家郷ーー彷徨者の様式としての近代小説 小説論
第2章 生成する日本ーー文学という離宮 古典論
第3章 虚妄としての日本ーーモダニズムの地平と虚無の批評原理 批評論
あとがき
参考・引用文献一覧
新書版のためのあとがき
解説 平山周吉
年譜 酒井信
著作一覧 酒井信