あらすじ・内容紹介
ところで、歴史は、しばしば好き嫌いで論じられます。
ぼくもよく聞かれます。
「先生、歴史が好きですか?」
「先生、歴史上の好きな人物は?」
などと言われます。
「うちのお父さん、歴史が好きなんです。先生の本もよく読んでます」
とか言われることもあります。
好き嫌いで論じられるものは嗜好品です。酒やタバコと同じです。
はたして歴史学は、好きか嫌いかで選べるものでしょうか。
どうもちがう気がします。
歴史的にものを考えると、前より安全に世のなかが歩けます。歴史はむしろ実用品であって、靴に近いものではないか。ぼくはそんなふうに考えます。
(中略)
なにごとも歴史的な考えかたは大切になります。常日ごろから、時間と空間を飛び越えて、似たようなことはないかなと考えながら暮らすと成功パターンも知れ、危険が避けられ、成功しやすいのです。(本文より)
◎歴史と人間
植木鉢の破片じゃなくて
空間や時間を飛び越せる動物
記号、シンボル、抽象化
針とビーズ
実験精神旺盛な磯田少年
カミ・クニ・カネの「3K」
ブタやトイレに歴史はあるか
いずれオールド・スタイルも変わる
なぜ慶應に入りなおしたのか
歴史は実験できない
ただし、ある程度の法則性はある
歴史とは靴である
矛盾が大事
教科書は「平均値」にすぎない
磯田家の「明治維新」
◎休憩中の会話
「これが好きだ」というものを、真剣に追いつづけられたら幸せです
◎歴史の「現場」
ニセモノはなぜ生まれるか
一次史料と二次史料
「いまだから言える」ということ
すべてが史料になりうる
文字をもつ人、もたない人
「日本」は着ぐるみがつくった?
練供養からくまモンまで
時代小説が描くもの
元号はこうして決まる
おめでたいときも、災害のときも
「革命」思想と日本
難陳というディベート
AIの時代に
これからは「発想結合」
比較・解釈・仮説
あまり傲慢であってはいけない
教養とはムダの別名である