あらすじ・内容紹介
公共性とは、閉鎖性と同質性を求めない共同性、排除と同化に抗する連帯である。現在さまざまなかたちで提起されている「公共性」の理念は、異質な声に鎖され、他者を排除してはいないだろうか。開かれた公共性への可能性は、どこにあるのだろうか。互いの生を保障しあい、行為や発話を触発しあう民主的な公共性の理念を探る。
はじめに
1 公共性ーーその理念/現実
第1章 「公共性」の位置
1 「公共性」をめぐる近年の言説
2 公共性と共同体
第2章 公共性と排除
1 公共性へのアクセス
2 対抗的公共圏と孤独
2 公共性の再定義
第1章 市民社会と公共性
1 啓蒙=公共性のプロジェクト
2 市民的公共性
3 合意形成の空間
第2章 複数性と公共性
1 現われの空間
2 共通世界と意見の交換
3 社会的なものへの批判の陥穿
第3章 生命の保障をめぐる公共性
1 ニーズを解釈する政治
2 公共的価値と杜会国家
3 社会国家の変容
4 社会的連帯の再生をめぐって
第4章 親密圏/公共圏
1 親密圏の発現
2 親密圏と公共圏・家族
3 親密圏の政治的ポテンシャル
終 章 自己と公共性ーー生/生命の複数の位相と公共性の複数の次元
3 基本文献案内
あとがき